残像時代 中村靖日_blog

weblog by yasuhi nakamura

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【旭山動物園物語】 ひんやりと スーツケースに薫る 日々

200802260940000

北海道ロケの "冬篇" は2月末で お終い。
 
 
 
久しぶりの東京は すっかり春めいて。
あたたかいね。
 
旭川のホテルから宅配で送った
スーツケースが届く。
開けると、
心なしか ひんやりした空気が あふれ出た。
 
200802270750000
 
 
"監督に叱られまくってる"
と前に書いたけれど
それは勿論、芝居についてのダメ出しで。
マキノ雅彦監督 は、
『俳優 津川雅彦』 でもあるわけですから。
演じる者の、
心の深い部分に響く言葉を
いつも頂いてます。
途方もなく 勉強になりますです。
 
 
さて。
動物園の映画を撮ってるわけで。
すでに10ヶ所近い動物園でロケをしたよ。
やはり 撮影の空き時間には
動物園内を見てまわったりする。
ひとりでもね、ふらっとね。
 
その日は、ある動物園の休園日。
ひとりで園内を まわってみた。
ぼくの他に人の姿は、ない。
 
静かだ。
 
誰もいない動物園を歩きながら
動物たちに囲まれていたら、なんだか
この地球上にいる人間は ぼくだけ
のような気分になってきた。
 
いささか
おかしな話になってきました
が。
 
ともかく。
地球上には ぼくしかいない…と。
そしたら、
なんだかとても開放的な気分になって。
気づいたら
ひとりで 声を出して
動物たちに 話しかけていた。
 
「おーい、おーい」
と 動物に呼びかけたり。
 
「ピリカくーん」「アカネちゃーん」
と 動物の名前を呼んでみたり。
 
「餌やるぞー、いっぱい食えよー」
と 自販機で買った飼料を 動物に与えたり。
 
どうにもこうにも 楽しくなってしまった。
 
いつのまにか
もはや言語ですらない意味不明の奇声
ぼくは 動物たちに 話しかけていた。
 
 
 
家族連れが 通りかかった。
 
 
 
あ。 
 
 
 
200802260943000

 
若いご夫婦と、小さなお子さんたち が…
 
休園日では なかった。
平日の昼間で、
たまたま人が少なかったのだ。
 
ぼくは 衣裳の、飼育係の服を着ていた。
 
「あの 奇声を発していた飼育係さん
とっても 無邪気な 飼育係さんだね」
 
と、思われただろうか。
 
あるいは
 
「あの 奇声を発してた飼育係さん は
どうかしちゃってたんだろうかね
 
その 奇声を発してた男は、
飼育係さんではなく 俳優 です。
 
 
そんなこんなで
ひとりで動物園を歩くのも
なかなか 楽しいものだ。
 
 
東京へ戻り、
3月に入ってからの撮影では
関東の動物園を 数ヶ所まわった。
 
 
あれ以来、
ひとりで奇声は発しないよう 心がけている
 
 
あと数日で、ふたたび
ロケの 長い旅生活が始まる。
 
DSC01668_a_psd_01

  1. 2008/03/12(水) 20:25:54|
  2. 『旭山動物園物語』
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。